黒く艶やかなる獣の檻 その1

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結局、彼女とは部室で会うことにした。
呼びだして大ごとにしない方が良い。そう、私は思ったのだ。
‥‥そのときは。


広げた弁当箱の横に投げだされた物体に息を呑み、顔を上げる。
しばし凝視するものの、理解できず首をかしげた私を見下ろして、生活指導の吉岡主
任が仁王立ちになっていた。腰に手をあてたポーズにも年季が入っていて、おもわず
身のすくむような迫力だ。
「みなみ先生! これは一体どういうことですか?」
「‥‥はっ、はい!?」
びくりと背筋が伸び、スラックスの膝の上で両手をぎゅっと揃えてしまう。
つけっぱなしのテレビと昼時の雑談はそのまま、気づけば教員室の注目の的だった。
好奇心と同情の混じった視線が私に注がれている。
「これは2年E組の音羽かなめの所持品です。今朝の抜き打ち検査で出てきたの」
「はい‥‥?」
「彼女は、今度の公演で使うものだと言い張っているわ」
そういうことかと納得する。音羽かなめは私が顧問する演劇同好会の部員だ。だから、
吉岡女史はクラス担任ではなく私のところへ直接来たらしい。
「こんなモノを持ち込むなんて‥‥最近の子はどういう神経なのかしら‥‥」
「あー、はあ‥‥」
生返事する私に業を煮やしてか、吉岡女史は声をはりあげた。
「その調子じゃ、公演の内容も把握していないようね。早急に音羽さん本人から事情
を確認のうえ、レポートにして提出してください。分かりましたか」
「え‥‥はい‥‥」
でも、と言葉をくぎり、ただただ困惑して机の上の物体を見やる。これは何なのか。
二本の革紐をつまみあげて広げると、室内がざわめいた。
光沢のある、黒い袋状のモノ。
見た目は逆三角形で、深さはバッグとも傘袋ともつかない。いったい、これは‥‥?


「道具ですよ‥‥いやらしい、SMの」


吐きすてた吉岡女史の台詞が頭に浸透していくにつれ、衝撃で口が開いていた。
ぎょっとして教員室をぐるりと見わたす。
渋い顔で目をそらす鈴木先生や、顔を紅くした織原先生の態度がようやく分かった。
じゃ、じゃあ‥‥
私は今、いやらしいプレイの道具を、まじまじ覗き込んでいたってことなの‥‥?
みるまに上気しだす頬を止められない。
音羽かなめは、あろうことかSMの拘束具を女子校に持ち込んだのだ。


               ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「脱出マジックに使う‥‥って、どういうこと?」
「今回の劇中劇の内容です」
音羽かなめの言葉にはブレがなかった。
「舞台の上で、拘束された私がアームバインダーからの脱出劇を演じるんです」
早々と残照に変じた廊下の冷え込みがきわだっていた。
ここしばらく立春とは暦ばかりの寒さつづきだ。部活にいそしむ放課後の歓声も遠く、
靴音ばかりが冷たくこだまする。
『よしよし。今日はひどい目にあったわね、みなみ先生』
慰めてくれた同僚との会話を思いだす。
『でも、その子から話を聞きだすときは慎重に気をつけてね。最近の子は、私たちが
思う以上に早熟だもの』
『気をつける?』
『‥‥でないと巧妙に手綱を握られて、逆らえないまま、言いなりにされちゃうわ』
物思わしげにピアスをいじり、うなじを染め、彼女はなにかを羞じていた。
‥‥織原先生は何を言いたかったのだろう。
聡明な彼女のこと、なにか含みがあっての忠告なのだろうけど、この学園でその手の
トラブルが起きるとは到底思えない。
職員用トイレに備えつけられた鏡で、一度、表情を引き締める。
クールボブの前髪を直し、大きく丸い瞳にきゅっと力をこめ、教師の威厳を醸しだす。
なぜSMの道具を持ちこんだのか。何をするつもりだったのか。
釈明を聞くべく、口元に笑みは残して、やや緊張ぎみに部室のドアノブをひねる。
「待たせたかしら、かなめさん」
「‥‥大丈夫です」
セーラー服の衣擦れを残し、窓辺に腰掛けていた音羽かなめが揺らりと振りむいた。
体つきはきゃしゃで細く、目鼻立ちは淡白で、輪郭も幼い。
思春期にしか存在しえない発育途上の美少女だ‥‥といえば雰囲気がつかめるだろう。
澄みきった如月の風がセーラーカラーをはためかす。腰まで届くポニーテールが艶や
かに背中で弾み、少し遅れて窓枠を撫でていく。
温度のない双の瞳は、角度次第で微笑みにも無表情にも印象を変える。
今日の彼女は無色透明だった。
‥‥その瞳が、いまは、残照を映して激しく燃えさかっている。
「あなたの説明では、没収する以外に手がないわ。卑猥なSMプレイの道具なんて公
演で使うわけには」
「SMじゃありません。アームバインダーという拘束具です」
「同じじゃない」
「ぜんぜん違います。楠先生が言うような、そんなエッチな道具じゃないもの‥‥」
「拘束具なのに?」
「ええ。こんな物でいやらしい気分になるなんて、変よ」
ひどく挑発的に‥‥
音羽かなめは、その無色透明な、子供っぽさを残す瞳で私を見つめ返した。
「なんなら試してみますか?」
「どういう意味」
「私が、先生にアームバインダーを着せてあげます」
沈黙。
濃密な無音の時間が流れていく。
じわりと汗のにじむような、奇妙な熱が体内にあった。緊張か、それとも別の何かか。
分からないまま、ただ部室を覆うヒーターの暖気が煩わしくて、ジャケットを脱いで
しまいたくなる。
でも、動けない。動くことができないのだ。
意気地なし。さっきそう私を短評したかなめが、凝っと私の反応をうかがっている。
広げた両手の間には、黒々と輝く重い拘束具が垂れ下がっていた。
こんなものを、私に着せようというの‥‥!?
「‥‥‥‥」
「怖いんですか? 楠みなみ‥‥先生‥‥?」
弾力ある彩づいた唇が、きりきりと言葉をつむぎだす。
こんな展開になるとは予期していなかった。できるはずもなかったのだ。
まさか、生活指導を担当する体育教師が逆に挑発されるなど、誰に想像できただろう。
「いやらしい気分になるのは事実。そういう時に使う器具じゃないの?」
「まさか。先生は、拘束されただけで感じちゃうんですか」
「‥‥冗談」
即座に否定する私の鼻先に、彼女がずいと黒革の拘束具を突きだす。
「じゃあ証明してください。私は、これがエッチな道具じゃないと言っているんです。
エッチな道具だと言い張る楠先生が、自分で着てみてください」
いやらしい気分になったら大変ですよ‥‥
拘束されただけでエッチな気分になっちゃうなんて‥‥ヘンタイですよね。
ね? 先生‥‥
ひとりごとのように呟きながら、私の瞳にからみついた視線は一瞬も外れない。
ひどく暑い。
なぜだろう、ブラウスがじわりと汗でへばりつく。
肩からジャケットを滑り落とし、腕をさすった。回りこむ少女には目を向けず囁く。
「‥‥暑いわね」
「ええ」
「私は、少し汗が引くまで待ってから職員室に戻るつもり」
「なら‥‥みなみ先生もその間、試していってください。私が着せてあげますから」
「いやよ。そんなの着たら、サウナみたいに汗かきそう」
返事の代わりに冷たい革が手に押しつけられる。
嫌がったり、逆らうことはせず、私は首をねじって音羽かなめに問いかけた。
「‥‥で?」
「‥‥」
「両手は、前でそろえたらいの、後ろで揃えたらいいの?」


               ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


後ろ手にぴんと伸ばして両手をそろえ、両肩をすぼめる。
アームバインダーには、逆三角形の上辺と下端に、袋を絞る革ベルトがついていた。
最初に指先を押しこみ、手首のあたりをベルトで縛る。
その後、肘より上、袋の口をそれぞれベルトで縛り、完全に拘束をほどこす仕組みだ。
開いた革袋にブラウスの腕を差し入れかける。
「上は脱いでください」
「どうして?」
「けっこうきつく絞りますから。ブラウス、皺でクシャクシャになっちゃいます」
「‥‥‥‥かまわないわ」
「服の上から着ると破れるかも。それとも‥‥裸になるのが怖いんですか」
またしても挑発的な瞳だった。
淡い笑みが少女の唇をいろどっている。
「ええ。怖いわ。かなめちゃんに何されるか分からないもの」
「信じてください。先生には何もしません」
「約束ね?」
「はい。先生と私の約束です」
うっすら上気した笑顔をみせつけられ、観念してブラウスを脱ぎ捨てた。
ストラップレスのブラだけになった上半身が、ざわりと粟立つ。汗ばむ肌を痛いほど
意識した。
「楠先生は肌がきれいなんですね」
「ありがと」
つーっと、いとおしむように少女の指が束ねた後ろ手をなぞっていく。
そのまま私の指先をそろえて整え、導くように狭隘なアームバインダーの口へ誘った。
そろりと両手首を挿し込んでいく。
どくんどくんと、びっくり箱のように心臓が飛び跳ねている。
性的なものではない。初めての行為に、心が壊れそうなほど緊張しているのだ。
遥か年下の少女に躯の自由を奪われる‥‥そんな羽目に、まさか陥る日が来ようとは。
ばかげた事に付き合っていると自覚する反面、子供じみた悪戯っぽい心もわいていた。
囚われのお姫様になったかのような錯覚。
アームバインダー先端の膨らみに手のひらがすっぽり収まり、指先が根元まで達する。
袋の細い部分に後ろ手首がはまったのを感じた刹那、躊躇なく一気に革ベルトを引き
絞られ、手首の細いつけねへ拘束が食い込んだ。
「あ‥‥くぅ‥‥」
呻きとも吐息ともしれない声があふれる。
ビチビチっと、革の縫製ごしに手首を縛られてしまった実感がにじみだす。
こ、これは‥‥怖いっ‥‥もう抜け出せない怖さが‥‥
まだ手首だけなのに‥‥
セメントで固められたみたいに動かせない‥‥!?
「じっとしてて、先生」
「え?」
声におどろいて顔をあげると、音羽かなめの顔が数センチ先で見返していた。
ドクンと、心臓がはげしく波打つ。
色づく唇のはじっこが、お互いにかすめあうほどの距離。
近々と頬を寄せあい、吐息をこぼす私を抱きよせながら、秀麗な面立ちの美少女が、
思いきり体重をかけて私のアームバインダーを固く厳しく締め上げていく。
胸と胸が密着し、正面から抱き寄せられていた。
私を膝立ちにさせておいて、背後に手を伸ばし、開いていた袋を紐で締め上げていく。
このタイプのアームバインダーは、ちょうど登山靴のように開口部を互い違いに紐で
縛り上げていくもの、だから心配しないでねと、耳元でひそやかに少女が囁く。
「じきに動けなくなるから、もう少し待ってて」
煽られている‥‥
拘束の過程一つ一つを、音羽かなめが解説していく。
その声を耳にしているときには、すでに肘の下まで完全に搾り出され、狭隘なアーム
バインダーの中で肘同士がふれあわんばかりに束ねられているのだ。
上腕部のベルトが次々軋み、絞りたてられていく。
最後、左右の胸の下をくぐった革紐がバージスラインをくびりだすようにブラジャー
の谷間でクロスし、両肩から背負わされて背後のアームバインダーに連結され、ギリ
ギリ固くバックルで締めあげられて‥‥ようやく拘束が完成した。
南京錠がチンと鈍く響き、脱出不能となった囚われの身の実感をそそりたててゆく。
「どう、みなみ先生‥‥感じます?」
「わ、分からないわ。胸がとても窮屈ね、この縛られ方は」
「さすが体育の先生だけあって体、柔らかいです。すごく細く綺麗に決まりましたよ」
「喜んでいいのかしらねぇ」
想像以上の窮屈さに息を喘がせつつ、かろうじて少女の会話についていく。
少女の瞳の底にけぶる妖しい光が、動悸を昂ぶらせた。
いま、彼女がキスをしかけてきたら、無抵抗の私は唇を奪われてしまうだろう。
生徒である彼女を信頼していればこそ、自由をゆだねたのだ。
こんな幼い年下の少女に、なすがままにされてしまう‥‥奇妙に危ないビジュアルが
脳裏をよぎり、くらりと眩暈をおぼえた。ブラの上から拘束具を噛まされて、本当に、
これではSMプレイに溺れるいやらしい奴隷さながらだ。
「ね、いやらしい気分になります?」
「‥‥ならないわ」
何度目の会話か。
ひくひくと上体を揺すりたて、囚われの窮屈さを満喫してみせる。
どのみち私はマゾでもなんでもないのだし、音羽かなめを説得するための行為なのだ。
息を喘がせているのも、動悸で全身が熱いのも、すべて教師としてのもの。
だから、適当に切り上げるつもりだった。
「全然エッチな気分にはならないみたい。そろそろほどいてくれる?」
「じゃあ、アームバインダーを使っていいんですね?」
「そうは言っていないわ。私の見た目はいやらしいでしょう。こんな姿で公演させる
わけにはいかないの。さ、ほどいて」
「あら‥‥何を言っているんですか、みなみ先生。いやらしくないですよ?」
「え? だって、こんな破廉恥な」
「‥‥仕方ないですね。最後の手段、てことで」
返事をはぐらかして彼女は立ち上がった。思わず焦りが声に滲み、抜け出そうと上体
をくねらせてしまう。
「ちょっと! 早くほどきなさい。でないと他の先生を」
「その格好で呼びに行くんですか?」
「な‥‥っ」
「安心して。いやらしい姿かどうか、他人に見せて判断してもらいましょう」
衝撃的な一言を残し、部室の奥に音羽かなめが消える。
な‥‥なにを‥‥
私を、この姿で、晒し者にする気なの?
ゾクン、ゾクンと背筋を痙攣が駆け上っていく。
いまや焦燥が全身をつつんでいた。多少恥ずかしくてもかまわない。卑猥な半裸の拘
束姿を見世物にされるよりはと部室の入り口まで後ずさり、後ろ手でドアノブを握り
締める‥‥そのはずだった。
「‥‥嘘。つかめない、どうして」
冷や汗が吹きだす。
アームバインダーの内側で、私の指は手の平をあわせたまま、びっちり括られていた。
手首はひねることもできないように固められていて、拘束具越しにノブをつかむこと
さえ今の私には許されないのだ。
逃げ出せない、なんて。
腰が引けてずるずるとドアにもたれかかる。
その私の前に、なにか別の大きな革の拘束具を腕に抱えて、音羽かなめが戻ってきた。
つたない表情の中に、いまやはっきりと頬を染め、潤んだ愉悦の色がある。
ドアの前にへたりこむ私を見やり、ノブを回して薄く扉を開ける。
さっきまで望んでいた自由への扉。
けれど、自身のふしだらな拘束姿を意識させられた今、自由の先は恐怖そのものだ。
まさか‥‥
私を、締め出す気?
「やめて‥‥なに、何を、する気なの」
「怯えないでください。先生には手を出しません。約束したでしょう」
だから、代わりに。
透明な瞳の底に形容しがたい色が浮かび、そして彼女はとんでもないことを口にした。
「先生以外の人を、マゾ奴隷のカラダに仕立てることにしました」
奴隷?
マゾ‥‥に、仕立てる?
およそ年頃の少女とは思えない、淫靡な夜の単語が、かなめの口からあふれだす。
混乱する私をよそに、うなじまで上気した少女が道具を広げていく。
壁に吊るされた形状を目にして、取り返しのつかない恐慌とおののきがわきあがった。
「うそ、嘘よ。やめて、かなめちゃん止めて」
「どうして?」
器用に道具の中へ腕をすべりこませ、両肩に革帯を食い込ませながら少女が笑う。
‥‥チョーカーめいた細い首輪を挑発的に喉にはめて。
‥‥ダイアル錠を噛ませたラチェットには革ストラップが通されて。
笑いながら、少女が自分自身を追いつめていく。
首輪の裏に垂れ下がるD型リングにダイアル錠でラチェットを接続してから、革紐の
片方をジッパーに結び、革紐の逆の端っこにつないだナスカンを壁のハンガー掛けに
ひっかけて‥‥


「あなたまで拘束されちゃったら、どうやって抜け出せばいいのよ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)!」


「隠し通すわけにはいかない、でしょうね。拘束されたみなみ先生の素敵な姿を」
「お願い‥‥」
「最初に私、言いました」
ひどく自虐的な、あるいは被虐的な‥‥
少女に似つかわしくない妖艶な色が、音羽かなめの唇をかすめすぎていく。
「人前で、見られながらの脱出劇。それが公演のテーマです」
ジジジっと音をたて、絶望が這い登っていく。
私の着せられたものと、少しだけ形の違うアームバインダー。
革ベルトではなく、ジッパーをあげることで袋の口を閉ざす仕掛けのソレにほっそり
した後ろ手を差し込むと、音羽かなめはぐっとしゃがみこみ‥‥
必然、ラチェットを噛ませたストラップは音高くジッパーを引きずり上げ、少女の細
腕をきりきり苛烈にねじり上げて、残酷なアームバインダーの、革拘束の中へと閉じ
こめていた。
はぁ‥‥とも、はふぅ、ともつかない甘い吐息。
あえかに息をこぼし、ぐいっと躯をねじってセーラー服をたわめ、立ち上がる。
壁のフックから拘束具が外れ、かなめは自由になった
限界まで引きしぼられた革紐が、固い棒のようにDリングとジッパーを繋ぎあわす。
ラチェットを噛まされ、二度と緩めることもできず。
首からだらりと垂れる長いストラップの余りは、主を求めるペットのリードさながら。
‥‥そんな妄想さえ、私の理性をぐらぐらかき乱して。
すべてが想定通りだったのだろう。
完全に退路を断ち、浅ましくも淫らがましい後ろ手で淡い笑みをたたえてみせる。
濃紺の、瀟洒な制服にからみつく革の拘束具。それはひどく倒錯していて、私の心を
羞恥にそめあげていた。
「ど、どこへ行くの。いやよ私、こんな格好で」
「でも、先生には他に選択肢がないんです。私に従うしかない。違いますか?」
「どうして」
「ええ。だって」
歌うように、かなめはゾクリとするようなことを言い放った。
「先生のアームバインダーは、自力では絶対抜け出せないように着せたんですから」


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