グラップル・フィーラー 〜凌辱の美姫〜 序章

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――研究者特有の、静かな熱気とでも言うべきものがラボの中をみたしていた。

社内でも極秘の基礎研究に携わってきた技術者らが、白衣をひるがえして立ち働く。
この初の起動実験が、鴻神サイバイオテック躍進の夜明けとなるべきものであることを、
もっとも感慨深くかみしめているのが彼らなのだろう。
豊かなひげを手で撫ぜ、鴻神・ゾイ・タウマスはモニタールームから実験室を見下ろす。
社長自らの異例の立会い。恰幅よい後ろ姿を、現場主任の男は複雑な思いで見つめていた。
眼下のラボは白一色だった。
壁には無数の器機が埋め込まれ、床面をおおいつくさんばかりにコードがからまりあう。
被験者は、そのただ中にいた。
3重の同心円を描くリングフレームの内側、ジャイロスコープを連想させる外観を持った
ASCドライブユニットの座席にその身を固定され、彼女は全身に埋め込まれた電極から
コードを生やしていた。
実験室を見下ろしたまま、社長は後ろにひかえた現場主任に流暢な日本語で問いかける。
「被験者の変成意識野とユニットの波長にズレがあった件は?」
「は。昨晩の最終調整では、ノイズは修正可能な誤差の範囲内にとどまっております」
答えつつ、男はいいようのない焦燥感にかられていた。
男は知っている。この実験の結末を、その、被験者の結末を‥‥
なぜ、あんなことが起きたのかを‥‥
そもそも、起動実験の危険性を彼女は知っているのだろうか。
ものものしい防爆仕様のポリカーボネート4層がデバイスそのものを遮蔽するかのように
覆っている理由を、その外側でパワードスーツを着た重装の警備員が火炎放射器を構えて
いる意味を、あの娘は分かっているのだろうか‥‥
ふいに、彼女は、にっこりと笑う。
その笑みは、社長のタウマスにも、その背後の彼自身にも、向けられたように思えた。
そして――




               ‥‥‥‥‥‥‥‥


「おい! あんた、大丈夫か?」

夜行バスの窓側の席に座っていた小野豊彦は、隣で低くうなされている男を揺りおこした。
放っておこうかとも迷ったが、肘掛をつかむ手に脂汗をにじませる様子があまりに苦しげ
だったのだ。
目覚めた男は心配そうにのぞく小野に気づいて苦笑し、伸びをしつつ額のリング型チタン
フレームに手をやった。軽い唸りをあげてヘッドサーキュラーギア(携行型ウェアラブル
PC)が起動する。バイザーフレームを目の位置まで引きおろすと、男の網膜にモニター
画面が投影された。折りたたみのキーボードを開いてやりかけらしい仕事を再開しつつ、
呟くとも、語るともなく小野に言う。
「‥‥すまない。夢を見ていた」
「悪夢だったらしいな」
「あぁ。昔の夢‥‥彼女が、職場の臨床実験に‥‥投薬の、ね。それに名乗りでて」
「製薬会社か。ふぅん」
能面のような印象に反して男は夢の話を語りはじめ、小野もいつしか相槌をうっていた。
「奇遇だな。私も鴻神サイバオテックに勤めているんだ。地味な技術畑だがね」
「それはそれは」
のっぺりした男の目に愉悦めいた光が灯り、手を軽く振る。
「そうだった。鳴神市には鴻神サイバイオテック本社があったな。いや、役立ってるよ。
まさか製薬会社が、こんなPC用デバイスを開発するとは」
「ハハ、いやいやどーも。それだけうちのG3デバイスを使いこなしてもらえれば本望さ」
男の手元に目をやって、小野は賛嘆のため息を漏らす。
会話を交わす男はだらりと肘掛けに両手をのせ、くつろいでいた。もちろんキーボードに
指を置いてもいない。だが、キーボードは軽快なタイプ音を響かせている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男の代わりに、キーボードの脇に固定されたメタリックキューブから原形質の触手が展開
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
し、残像が残るほどの速さでキーボードをタイプしていた。


「思考そのものを世界に世界に反映させる。まったく、科学の進歩にはかぎりが無い」

ダイレクトな入力に置き換える。まったく、これこそ未来の象徴さ」
「脳に直接負荷をかけるから、慣れるまでが大変だがね」
「初めてパソコンが登場した時もそう言われたものさ。この装置、このラップル・ガード
・デバイスこそ、前世紀のパソコンに匹敵する発明だよ」



左手の甲に嵌めた手袋のような端末をふり、男が言う。
一見は

インジケーター、サーモグラフ、排熱口、起動・リセット・設定用の感圧スイッチ。




グラップル・ガード・デバイス(またはG3)とは、使用者の潜在ESP能力を増幅して
意識野を拡大し、同時に投射性テレパスで多目的有機擬装手(フィーラー)と呼称される
触手を自在にあやつる新世代の技術だった。


デバイスから投射テレパスを受けた専用G3キューブは、内蔵された有機素子ナノバイオ
クラスターを放出し、これが触媒となって空間の位相を書き換え、擬装手を展開していく。

慣れれば同時に三台のパソコンを視認して異なるプログラムを組んだり、重い資材を重機
の入れない空間で組みたてたることも可能だ。文字通り人の限界領域を拡大するこのデバ
イスは、オフィスから土木現場まで爆発的に普及しつつあった。


手の甲の部分、丸いASCインジケータがうっすら光り、起動中だと示している。
「あんたのような営業マンに使いこんでもらってなんぼさ‥‥っと」
小野は首を傾げた。
「そのスーツといい、あんたは営業の人かと思い込んでいたが。仕事、聞いてもいいかい」
「産業スパイ――」
「え?」
短い沈黙。
一瞬、小野はマジマジと男の横顔を見つめていた。
「クク、実は昨日、封切りされたばかりの映画を見てきたんだ。なんで映画じゃスパイは
女にもてるんだか。それこそ職種変えしたいぐらいだった」
「は、ははは。たしかに」
おどけるように笑みをにじませる男の声につられ、小野は緊張を解く。
深夜、丑三つ時もすぎようかというこの時刻、会話をしているのは小野と男ぐらいだった。
小暗い夜のなか、バスは瀬戸内の、内海沿いの産業道路を走っていく。
仕事を終えたのか、男はPCを終了させ、キーボードをたたんで懐にしまいこんだ。
さて、もう一眠りすべきかどうか‥‥
「これもなにかの縁かもしれないな。私は瀬上カムイ、クレーズウッド製薬の営業だ」
「あぁ、これはどうも。私は小野豊彦、鴻神サイバオテックの技研2課所属だ」
横になりかけた小野は、男に名刺を差し出されて交換する。
瀬上カムイという名前に、小野は首をひねった。初対面のはずなのだが、この名前はいつ
か、技研の雑談のなかで聞いたことがあるような‥‥
「ところで小野さん、トイレに行きたいんじゃないか?」
「ん?」
「トイレに、行きたいんじゃないのか?」
言われた小野は、たしかにモゾモゾとした尿意を覚えた。このところ少々太り気味の体を
揺らし、膝をよけた男の前を通ってバスの最後尾にあるトイレへ向かう。
小野は気づいていなかった。
すでに仕事を終えたはずの瀬上のグラップルガードが、淡く光っていたことに。

トイレから戻ってきた小野豊彦は、能面のような表情で車外をみつめる瀬上に声をかけた。
「瀬上さん、そういえばそのG3デバイスなんだが」
「‥‥」
「ん、どうしたんだい、瀬上さん」
「‥‥は?」
無表情な顔が、不思議そうに彼の顔を見つめる。
「何を言っているんだ、瀬上・・・・・・・・・・・・」
「え、な、何が」
「寝ぼけて名前を間違えたのか? あんたが瀬上だろ。俺は小野豊彦だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
男が、表情に似つかわしい不機嫌な声で言う。
ほんの瞬きのあいだ、彼は男の、不自然なほどに変化のない表情を見つめていた。
そして。
「そうだったな。寝ぼけていたらしい、すまなかった、小野さん」
窮屈そうに太った腰を屈め、“瀬上”は窓ぎわの席に腰かけた。隣の男が“瀬上”に何か
を差しだす。
「トイレに行く時にID落としていたぞ、もっと注意深くしろ」
「おっ、危ない危ない。すまないな、小野さん」
彼は、瀬上カムイと書かれた身分証をうけとり、入念に確かめてホッとしたようにしまい
こんだ。座席に備えつけの毛布を取りだし、そこで何か考えこむ。
「そういえば小野さん、あんたの製薬会社の話」
「おいおい瀬上、しっかりしてくれ」
今度こそ、呆れた口調で男がしゃべりかける。
「瀬上、お前は同じ技研の、同僚の顔まで忘れたのか? 明日、本社に一緒に行くために、
こうして同じ夜行バスに乗っているんじゃないか」
「‥‥」
「俺と、お前は、同僚だろうが」
ふたたび、男が背中に隠した左手の甲が淡い光を発しだす。
“瀬上”はしばし男の顔を眺め、ついで窓ガラスに映った自分の顔を長いこと見つめ、最
後に顔をこすって長々とため息をついた。
「思いだしたか」
「あぁ。どうかしてるな、私も。同僚の顔を忘れるだなんて、ありえないことだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
布団を首まで上げながら、彼はのっぺりした男の顔を見あげた。
「聞きたかったのは、夢の話だよ。さっきの話、あれ‥‥女は、どうなったんだい?」
「ふん、その話か」
それきり男は黙りこみ、“瀬上”も黙って待っていた。
うっすらした眠気が極度の疲労感と共にまいおりてくる。まるで、ムリヤリ脳の中をかき
混ぜたような、泥のような深い睡魔だった。
「死んだよ、彼女は」
「そっ‥‥か」
答えをもらったことに満足して彼はゆっくり眠りの底に沈みこんでいく。
意識のとぎれる寸前、“瀬上”は隣の同僚から何かを渡された記憶を思い返していた。
なんだったか‥‥
まるで、そう、名刺のような‥‥
でも、なぜ同僚から、今さら名刺なんか受けとる必要があるのだろう。
重いまぶたを開き、彼は財布の中をたしかめる。

もらったはずの名刺は、どこにもなかった。


“瀬上”が完全に眠りこむのをさらに待って、男はトイレに向かった。
閉鎖された個室の中、左手のG3デバイスが静かに明滅する。
(アヴァンか? 予定通り“傀儡”は手に入れた。新しい“顔”を作っておいてくれ)
(さすがマスター。いつもながら水際だった手腕ですね)
男の脳裏に、嘲弄するような響きの、陰湿な青年の声が響きわたった。
2人の会話は、違法改造G3ならではの、指向性のテレパスによるものだった。物理的・
距離的な制約を無効化する強力なテレパスが、はるかかなたとの会話を可能にしていた。
声を出さない会話であり、もとより誰に気づかれる心配もない。
(ふん。貴様の方はどうだ)
(細工は流々。僕たちを邪魔だてする白の天使も、じきこの罠に飛びこんで来ますとも)
(ふん。驕るなよ、アヴァン)
(仮面は明日の朝にでも届けます。では、いよいよ‥‥)
(そうだ。‥‥本社襲撃は明後日。正午、きっかりに)
(‥‥)
(復讐者リベンジャーの名を、いやでもあの男は思いだすだろう。それが俺の望みだ)
会話を打ち切った男は、熱を帯びた頬をつるりと撫でる。

「この顔を、貴様は正視できるのか‥‥タウマス」

呟く男の手に、ギリリと力がこもる。
能面のような顔が『皮膚ごと』ごっそりとはがれ落ちた。


               ‥‥‥‥‥‥‥‥


「ふぅ‥‥さてもさても、怖いお人だ、あの方は」
テレパスが断たれたG3を宙にかざし、アヴァンと呼ばれた青年は一人ごちた。
満天の闇が青年の頭上を覆っている。
彼のいる鳴神グリーンマートは市の中心部にあり、繁華街やオフィス街からも歩いてすぐ、
街路樹とおしゃれな店舗の並びでOL・女性客のにぎわう通りだった。そう、昼間なら。
深夜のこの時間、立ち並ぶ店舗のほとんどはシャッターを閉め、照明の消えたショーウィ
ンドーが不気味に月明かりを反射しているばかりだ。まして通行人などいるはずもない。
凌辱されつつある彼女らをのぞいては。
女性の絶叫が響く丑三つ時の通りを、街灯の天辺に腰かけた青年は涼しげに眺めている。
「助けっ、たすっ、たすけ‥‥」
「誰かァ‥‥!!!!」
衣服をずたずたに切り刻まれ、閑散とした通りに悲鳴がこだまする。
あらわな肌を月光にさらけだし、二人連れの女子大生が街路を逃げまどっていた。ひっき
りなしに振り返り、彼女らは涙と恐怖で顔をグシャグシャに歪めていた。無理もなかった。
誰が‥‥
それを悪夢以外の現実だと認識できただろう。
ちらりとビルのウィンドーディスプレイに視線を投げ、ひっと一人が顔を凍りつかせる。

粘つき、蠕動し、肉色にのたうつ無数の触手が、今まさに2人の背後から迫ってきていた。

不浄な粘液をしたたらせた触手が彼女らのカラダにまとわりつき、その身からびりびりと
衣服を引きちぎっていく。コートも、マフラーも、スカートも‥‥もはや扇情的に2人の
裸体にからみつく布きれでしかない。
「なんで? どうして誰も気づかないの‥‥!!」
「私たち、もうずっと走ってるのに、どうして通りの外に出られないの?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こんな市内で携帯が通じないなんて変よ。お願い、だれかぁァァ!」
「ムダさ」
ふいに降ってきた青年の声が彼女らをすくませた一瞬、いじっていた携帯電話が、触手に
奪い去られた。ざわざわと触手が2人を取りかこむ。最後の救いを断たれ、零れ落ちそう
な乳房を両手で隠して、身を寄せ合うように女子大生が膝を砕けさせ‥‥
いっせいに、殺到した。
「ここは僕の領域テリトリーだからね。ふふ、うふふ。悲鳴なんかどこにも届かないよ」
「いやァァァァァ!!」
ほくそえむ青年の言葉は、はたして彼女らに届いたかどうか。
あっというまに肉厚な擬装手の網が2人を飲み込み、敷石の上に押し倒す。
情欲に飢えた触手の群れは、貪欲に女の裸身にからみついていた。素肌の上をはいずりま
わり、微妙な刺激を咥えながら、ずぶずぶ液化した末端が皮膚に融和していく。
皮下深くに神経接続ジャックインされ、体感のコントロールを奪われて一人がひっと息を呑んだ。
「ヤァァ、心の中に入って、こないで‥‥う、おブッ」
唐突に悲鳴がとぎれる。彼女らの口に、別の擬装手がぬめりこんだのだ。嫌がって食いし
ばる歯をこじあけ、侵入した触手の先端がふくらみ、口腔の内側でパンパンに腫れ上がる。
ズリズリと動くそれにあわせ、いやおうなく彼女らはイマラチオを強制されることになる。
「ふっ、ふぐ‥‥ン、ンン‥‥」
喉の奥からくぐもった鼻声がこぼれ、抽送をくりかえす擬装手の先端はヨダレにまみれた。
惨めで卑猥で強制的な口腔奉仕が、彼女らの意識を朦朧とさせる。
ザラリとした肌触りの触手は全身をくまなく絡めとリ、四肢の自由を奪って粘っこい粘液
で肌を汚しつつ、脇の下や内股・わき腹など秘めやかな部分を熱心に擦りあげた。それで
いて肝心のオッパイや下腹部には触れようとせず、じわじわと周囲を粘液で塗りつくし、
羽毛のようないやらしい微細な愛撫ばかりを咥えてくるのだ。
ビクンビクンと若々しい肌が跳ね、大きくよじれかえる。
痙攣をくりかえす2人の裸身は、嫌悪感と汚辱からくるものなのか、あるいは。
焦らすように乳房の起伏を、バージスラインを撫でまわす触手の仕草に、二人の顔が羞恥
にまみれ真っ赤に染まっていく。
「便利なものだな。手で触ってるのとまるで違わない。いい感じだ‥‥そう‥‥」
口ごたえも身悶えも許されず、ひたすら裸身を嬲り尽くされ開発されていく姿を見ながら
青年はうっとりと呟いていた。
恍惚として呟くその顔は、白いペルソナに覆われ、いっさいの表情を外にのぞかせない。
「ふふッ、そろそろ出来上がってきた頃だろうねぇそうだろうねぇ」
「‥‥、‥‥‥‥ッッ」
返事の代わりに、唇と舌で奉仕を強要される湿った音ばかりが響く。
青年の手の甲で発光するG3デバイス‥‥そこから湧き出した無数の擬装手は、彼の意思
一つで群泳の方向をかえ、面白いように2人のカラダを責めさいなんだ。
左手で発光するG3デバイスを裏がえし、軽くひねる。とたん、触手のリズムが変化する。
「ンォ、ッップ‥‥んンンンー」
「ん、ンクッ、くっ、ン」
イマラチオを続けさせていた触手の先端がたわみ、大量の粘液を発射していた。
体液とも粘液ともつかぬズルリとした粘性の高い奔流が、擬装手に拘束されて吐きだすこ
とも叶わぬ喉へ、だくだく流し込まれていく。
ようやく抜き取られた触手と、しびれて開ききった唇との間に、無数の透明な雫がアーチ
をかけてのびきっていた。
「そろそろ頂くかな。たっぷり濡れているだろうし」
股間をさわさわ弄り回していた細い触手がしりぞき、かわって見るからにイヤらしい形状
の、男性のソレを模した巨大な触手が鎌首をもたげて2人のクレヴァスに押し当てられる。
女子大生らの目が丸々と見開かれ、声もなく喉がゴクリと動いた。
明らかに、裂けてしまいそうな異様なサイズ。
なのに。
「やぁぁ、どうしてぇ」
女のとば口をツプツプとグロテスクな模造の男根でつつかれつつ、一人がうろたえきった
声をあられもなく響かせ、束縛された磔の身をよじらせる。
「イヤなのに、気持ち悪いのに、吐きそうなのに‥‥」
「‥‥」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんでカラダが拒絶できないの? 欲しくて欲しくて狂ったように疼くのォ‥‥ッ!?」
「クク」
まるで誘うように腰を揺すりながらの言葉が言い終わるよりも早く。
ズブリ、と。
いや、そんな窮屈そうな、痛そうな摩擦音などこぼれはしなかった。
むしろ、ぬちゃぬちゃと愛液を攪拌する、甘やかで卑猥きわまる交わりの水音ととともに。
「イッ、ギィィ‥‥来る‥‥」
「ンァァ、すご‥‥貫かれ‥‥イイよォ‥‥ッッ!」
極太の擬装手は、ひいひい歓喜にむせびなくふたふりの裸身を根元から串刺しにしていた。
呆れるほどぱっくりクレヴァスが開き、粘膜をめくりかえさんばかりの勢いで、侵入して
きた擬装手をくわえ込んでいく。深々と収縮し、ギシギシ自分から狂ったような腰使いで
緊めつけながら‥‥
「イク、イク、うそもうイク‥‥く、ハァ、ひぃぃぃぃ」
「はぁぁ、あわわ、んぁ‥‥んんンー」
目をむき、口元からヨダレをふきこぼして狂ったように獣のよがり声を上げながら。
耳を覆わんばかりの壮絶な凌辱が始まっていた。
強靭な触手の律動にあわせ、ガクガクと腰を打ちふってピストンが続けられる。
だらだら愛液を泉のように垂れ流し、裸身をまさぐられる快楽反応にひたすら痙攣ばかり
を続けながら、二人の女がよがり狂う。
「そろそろカナ。まだなのカナ。これだけ派手にやってるのに、例の天使はまだなのカナ」
仮面の下で青年が呟き、ぐっと拳を握りしめる。
触手が、変化した。
ぬめり狂う粘液質の、極太の擬装手が、みるみる束の中から生えいずる。
見る見るうちに女子大生らをくるみこみ、腕も乳房も、顔も、肢体の全てを覆い尽くして。
ただビクビク震え、交わる肉の雄叫びだけが、触手の森の中で犯されている二人の存在を
埋もれきって快楽に溺れる嬌声だけを響かせて。

「さぁ宴の始まりだ、狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え狂え‥‥!!!!!!」

何者かを誘いだすかのように、男の狂笑は闇に木霊していた‥‥


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