ロスト アイデンティティ 4

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――大きく息を吐くと、口枷の透明チューブをつたった熱い呼吸が彼女の喉を灼いた。


ぶるりっとよじれた犬拘束の子の表情を見やり、しまったと後悔の念をいだく。
そう。今はこんな何気ない行為さえ、お互い淫らな影響をもたらしあう。
それほどまで緊密に繋がれ、連結させられた二人なのだ。
メジリと縄鳴りを響かせながら、ベッドに深く背をうずめる。
決意とともに、私が二人の縛り具合――拘束具合を点検しだして数分が経過していた。
状況そのものは変わっていない。
私は後ろ手で人の字に縛り上げられ、首輪はベッドの上側の柵に、両脚を割り裂いた
開脚バーは下側の柵に、それぞれ鎖で巻きつけられている。犬拘束の子は、私の上で
たぷんと巨乳をひしゃげさせたまま、両手両脚を折りたたみ、背中で肘を連結させら
れていた。
変わらず絶望的な姿を、極力、心を殺して感じぬよう、溺れぬようにイメージする。
部屋の天井に意識だけ舞い上がらせ、哀れな奴隷たちの体を見下ろす。
壊れたように動悸が早まり、内心の声が囁きかけてくる。
『抜け出せない‥‥』
『こんな異常な拘束を施されて、アソコもお尻も侵されて‥‥』
『もう衰弱して死ぬまで、一生このまま、悩ましく喘ぎつづけるしかないのよ‥‥』
不安と、恐怖。
ねばりつく焦燥感をむりやり理性でねじ伏せる。
これがセルフボンデージなら、必ず縄抜けへの糸口があるはずなのだ。
第三者の手を借りず自縛したにしては、私たちの拘束姿はあまりに完璧すぎる。
逆に言えば、完璧な手順をたどってこの縄化粧を施されたのだということ。
具体的に、こういうことだ。

――逆の手順で縛めを外していくためには、まず、何をすべきなのだろう?

                               (続く)


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